今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
――数日後。
甘く見ていた喉の痛みが、熱となって襲ってきた。
背中からゾクゾクと寒気が襲ってきて、立ち上がると目眩がした。
急いでベッドに潜こんだものの、気分の悪さに寝つくことができずに、部屋にひとり。
頼れるひとはいない。
そんな状況に不安と寂しさが募っていった。
せめて、熱だけでもが下がれば……。
寮の近くに、遅くまで営業しているドラッグストアがあったことを思い出して上半身を起こした。
薬を飲めば、少しは楽になるかもしれない。
そんな思いで、ふらつく足取りで部屋を出た。
寒かったから
──ルームウェアの上から、響平の黒いトレーナーを羽織った。