今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


「クソッ! 完全に乗っ取られた。言うこときかねぇ!」

「……っ。たぶん、俺たちの現在地も完璧に把握されてます。どうしますか、このまま夕立に乗りこまれたら、とても太刀打ちできません!」


「ここには来ねぇよ。あいつにはちゃんと見張りがついてんだろ?!」

「けど、忘れたんですか。……夕立響平は、あそこじゃ有名な脱走犯だったんですよ。どんなに対策を取られても、今まで何度も繰り返してたって」



聞き覚えのある言葉が並べられる。

体が開放された私の意識は、また底の方へとゆっくり落ちていく。

< 220 / 327 >

この作品をシェア

pagetop