今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


泉くんの声が聞こえたのはそこまで。


あとは、もう意識が吸いこまれて

──何もわからなくなった。


そのあと、下の方から荒々しい音が何度も響いた、ような気もする。

何かがぶつかる音。


怒声。

怯えた声と、遠ざかっていく足音……それから。



「──瑠花」


そんな響平の声が聞こえた気がするのはきっと、夢………。
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