今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


スプリングが軋む。


響平の胸元に顔をうずめた。

どうせ夢なら、思いっきり甘えてしまいたくて。



「……お前さ。熱が出たら他の男にも、こーゆーことすんの?」



ぼそっと呟かれたセリフは聞き取れない。


何て……?


聞き返そうと思ったけど、あまりの心地よさに瞼が閉じていく。



「……瑠花」

「…………」


「……寝たのか?」

「…………」



声は、聞こえるんだけど



眠くて、眠くて………。



「……無防備」

「…………」


「俺、妙な気起こしそうなんだけど」

「…………」




落ちていく。



頭を優しく撫でる、大きな手のひらの感触。

響平は、私の前髪をそっと横に流して



「…………」


額に優しいキスを落とす。



──そんな

幸せな夢の中。

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