今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「ほんとにごめんね、こんなことになって。…美月ちゃんじゃ、ないのに」
急に申し訳なくなってきて、目を伏せる。
「はあ? なんだそれ」
「え……」
「美月じゃなかったら、俺は助けに行かなかったとか思うのか」
ストレートに言えば、そういうことだけど……。
「俺は写真見てすぐわかったけど。 これ美月じゃなくてお前だって」
思わぬ言葉に顔を上げた。
「え……? でも、映ってたのは、顔から下だけだったって……」
「服はまだギリ着てる段階の写真だったし、お前の体は覚えてる」
「……っ」
さらりとそう言った本人は特に気にしていない様子で話を続けた。
「てか、美月はもっと細ぇしな」
美月ちゃんと比べられると、素直に喜ぶことはできないけれど、それでも、私を助けにきてくれた。
それだけで涙が出そうだった。