今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「……迷惑じゃない?」
響平は返事の代わりに、私を部屋の中へ引き入れた。
広いソファ。
ふたり分の重みで大きく沈む。
「することねぇーな」
そっけない態度とは裏腹に、体を預けるようにして密着させてくるから、脈が一気に上がってしまう。
「何すんの? この部屋なんもねぇけど」
「……わかんない」
答えたら小さく笑われた。
「したいことくらい考えて会いに来いよ」
響平が笑うだけで泣きそうなくらい嬉しいと感じてしまう私は、おかしいのかもしれない。
「それとも誘いに来た? こんなカッコして」
「っや、違う……」
相変わらず無遠慮な手が、ワンピースのすそを捲り上げようとする。