今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「じゃあ、何したいか言え」
「え……」
「数えてやるから。さーん、にー、」
「ちょっと、待──」
「いーち」
「え、あの、」
ぜろ。
ハイ、ざんねーん。
……なんて言葉と同時。
目の前がふっと暗くなる。
──あ。
近づいてきた唇を、反射的に避けた。
「……何のつもり?」
「きょ、響平のほうが、何のつもり……」
精いっぱいの抵抗。
「最近してなかったからな……」
「……?」
これだけ体が密着していたら細かいことは何も考えられなくなる。
響平に触れられるのはすごく嬉しいけど、期待を持ってしまうからだめ。