今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
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「ごめんクニヨシ君。瑠花ちゃんを呼んだのは、俺なんだ」
15分ほど経って、街の入り口に国吉くんが現れた。
泉くんのことを、何やら思いつめた様子で見つめたかと思えば。
「ちょうどあんたに聞きたいことあったんだ、夕立のことでね……」
そう言って泉くんに一歩近づいた。
「この街にいる“夕立響平”は、本当に“夕立響平“なんだよな?」
静かな声。
泉くんは特に驚く様子もなく笑ってみせた。
「うん、紛れもなく本人だよ。ちゃんとした生身のね。……でも、言いたいことわかるよ。調べたの? 事故のとこ」
「少しだけ。大きな事故だったはずなのに新聞には取り上げられていない、どうしてか当時のウェブの記事も全部削除されてた。……妙だなと思ったよ。だけど、漁ってるうちにそれっぽいログにぶつかった」
「へえ、よく見つけられたね。入るの難しかったろうに。クニヨシくん、ハッカーとか目指す気ない? 素質あると思うんだけど」
冗談めいた口調にも、国吉くんは固い表情を崩さなかった。
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「ごめんクニヨシ君。瑠花ちゃんを呼んだのは、俺なんだ」
15分ほど経って、街の入り口に国吉くんが現れた。
泉くんのことを、何やら思いつめた様子で見つめたかと思えば。
「ちょうどあんたに聞きたいことあったんだ、夕立のことでね……」
そう言って泉くんに一歩近づいた。
「この街にいる“夕立響平”は、本当に“夕立響平“なんだよな?」
静かな声。
泉くんは特に驚く様子もなく笑ってみせた。
「うん、紛れもなく本人だよ。ちゃんとした生身のね。……でも、言いたいことわかるよ。調べたの? 事故のとこ」
「少しだけ。大きな事故だったはずなのに新聞には取り上げられていない、どうしてか当時のウェブの記事も全部削除されてた。……妙だなと思ったよ。だけど、漁ってるうちにそれっぽいログにぶつかった」
「へえ、よく見つけられたね。入るの難しかったろうに。クニヨシくん、ハッカーとか目指す気ない? 素質あると思うんだけど」
冗談めいた口調にも、国吉くんは固い表情を崩さなかった。