今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


心臓が破裂するんじゃないかってくらい激しく鳴り響いて、目を真っ直ぐ見ることができなくて、

思わず傘で顔を隠してしまった。




「……冷て。おいおい、傘ずらしたら、俺濡れるんだけど」

「……最初から濡れてるじゃん」


「……いいから、顔見せろよ」

「無理……」



はーっ、と長いため息。

直後、持っていた傘を、手のひらごと奪われた。



響平が上半身を起こして、私の視線を無理やり捉えようとしてくる。


見ないで。

恥ずかしい。

泣きそう。



私のそんな気持ちはまるで無視。

感情の読めない顔で見つめられる。

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