今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
しばらく待って、響平はようやく口をひらいた。
「わかった」
ふわりと香るのは、大好きな人の匂い。
後ろから抱きしめた状態で、大きな手が私の指先を探り当て、しっかりと絡めとる。
こ、これはどう受け取たらいいの……っ?
軽くパニックに陥った私の唇を、響平はもう一度軽く塞いだ。
「話は、部屋に入ってからな」
「……部屋って?」
「俺の部屋。最上階。来たことあんだろ?」