今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -

「俺、父親と1回ちゃんと話すわ」

「……うん」


「高校にも行きてぇな、通信制でもなんでもいーから。街出れる日が来たらお前と一緒に住みたい」

「……っ、うん」


「……とりあえず、こんくらいでいいか? 言葉で伝えろって言われてもムズいんだよな。俺、国語とか、あんま成績よくなかったし」




一瞬固まる。

これが、響平なりに考えてくれた私の気持ちに対する答えなんだと認識できるまで、時間がかかってしまった。



「これが、お前のこと大事にするっていう証明なんだけど、どーですか」


敬語の部分が棒読みなところ、ほんとに、響平らしい。

肝心なところで、わかりにくいんだから……。



「……響平」

「うん?」


「……さっきからずるいよ」

「はあ?」



呆れた声。



「もう、何でもいーからキスさせろ……。我慢しすぎて疲れた」

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