今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「きょーへい……っ、」
「うん?」
「もう無理だよぉ……っ」
「ふうん。なんで?」
「だって……」
だって、このまま壊れちゃうんじゃないかってくらい、
心臓が……。
「どきどきしすぎてしんじゃう……」
必死の思いで黒い瞳を見つめると、響平は一瞬目を丸くして、すぐにそらした。
それから「はあ……」と深めの息を吐く。
え……なに? どうしたの……?
「しんじゃうのか」
「う、うん……」
「そうか。しなねぇから、もっとキスさせろ……」
「え、ぁ、…んぅ……っ」
誘い出されて、されるがまま。
それなのに甘く痺れてくる。
初めてでも唯一わかったのは、響平はキスがすごくうまいってこと……。
「っ、……響……平、」
ついには体がぐったりしてきて、無意識に名前を呼んでいた。
それを合図にするように体が離されて呼吸が自由になると、ぼんやりしていた頭がしだいにハッキリしてくる。