今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「キスで疲れた?」
いじわるく笑う響平。
「顔、赤……」
そう言われて手のひらをほっぺたに当てると、火傷するんじゃないかと思うくらい熱くて。
「だってこういうの初めて、だし……」
言葉にすると、余計に恥ずかしくなってくる。
「あー。俺、ちょっと甘く見てたわ」
「え?」
「思ったより素直だし、その涙目けっこうクる……」
「……? 来る?」
まだドキドキしている胸を押さえながら見つめ返すけど、響平は合わせてくれない。
その反応をどう解釈していいかわからなくて焦ってくる。
「あ、あの……。ごめん私、慣れてないから……やりにくかった……よね」
「はあ?」
「えっ、あの」
「それわざとか?」
「……わざと?」
すると響平は腰を浮かせて、──すばやく私の唇を奪った。