今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
……えっ?
「そういう反応だよ」
「……?」
「純情ぶってるとかじゃないんだな」
「えっ? いや、そういうつもりは全然……」
何もかも初めてすぎて、呆れるくらい戸惑った反応しか返せないだけ。
「タチ悪」
そう言いながらも、再び唇を寄せてくる。
「もっと泣かせたくなるんだけど?」
「え、泣かせたく、って……? いやその前に、たちが悪いって何……?」
何か気にさわるようなことをしたのかな、と不安になって見つめれば。
「だから。そーいう反応が、な」
最後に頭にポンと手を乗せると、立ち上がってカーテンの閉まった窓のほうに歩いて行った。
「いいもの見せてやるって言ったのに忘れてた」
手招きして私をそばに呼ぶと、響平は目を合わせてにやりと笑う。
シェードカーテンがスライドして、窓の外、
私の目に映ったのは――