今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -

なんて言って、また頭を撫でてくるから。



「……っ、子ども扱いしてる……?」

「してねぇー。てか、さっきも言ったけどフツーに癖なんだって。あんま気にすんな」

「…………」



うん、わかった。
誰にでもしてるってことだよね。


さっきのキスも、特に意味はないって……こと、だよね。


すごく嫌だけど、ほんとの彼女じゃないから何も言えない。


気持ちを隠すように言葉を呑みこんだ。


だって……住んでる世界が違うんだもん。
恋とか愛とか、求めていい人じゃない。

いい夢を見させてもらった……くらいの感覚でいるのが一番。

……本気で好きとか、思ってしまう前に。



「あ、てか。シャワー浴びるだろ。貸してやるから先に入れば」


思いついたようにそう言われた。


「シャワー? 借りてもいいの?」

「ああ。着替えも貸すし、タオルも貸す」


ニセの彼女にそこまで親切にしてくれるんだ……。

と思ったのもつかの間。

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