今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
まるで『会いたい』と言われている気がして。
次はないとあれほど自分に言い聞かせたのに、いとも簡単に心が揺さぶられる。
うるさい胸の音が止まってくれない。
“忘れられない呪い”は、あの街を出たからといって解けるはずもなく。
それどころか、よりいっそう私の心を埋め尽くす、とんでもない言葉だった。
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ほとんど眠れないまま月曜日がやってきた。
別れ際のあっさりとした響平の態度には傷ついていたけど、あのネックレスは、どういう意味なんだろう。
忘れようとしてるのに気持ちは募っていくばかり。
授業中はうとうとしてしまい、先生に注意されてしまった。
休み時間になった途端、隣の席の国吉くんが話しかけてきた。
「旗中どうしたの。お前が学校で寝てるの初めて見たわ」
「ちょっと、寝不足で」