今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「なに危ないことやろーとしてんの旗中」
「えっ? いや、私が提案したわけじゃないんだけど」
「でも行きたいんだろ?」
「う……ん?」
どちらにせよネックレスを返すためには行かなくちゃいけないから、仕方なく頷く。
「しょーがないから付き合ってやるよ」
「……あ、ありがとう……」
巻きこむのは気が引けるけれど、男子がひとりついてきてくれるだけで、心持ちはかなり違ってくる。
「やったあ。生徒会の国吉くんならそう言ってくれると思った! 楽しみだね、瑠花ちゃん」
無邪気な笑顔を向けられて反射的にうなずいてしまえば
もうあと戻りはできない。
響平にまた会えるという嬉しさは心の奥に隠して
これが本当に最後だと言い聞かせた。