秘密にしないスキャンダル
「堀原さんっ！？それにユウナちゃんと一ノ瀬君も……一体何やってるんですか……！」

「すみません、ちょっと暴れたいようなので」

「はい！？」

暴れると言う不穏な言葉に責任者が驚いていると勇菜は人差し指を唇に当てて、しーっ！と睨んだ。

「静かにしてください、気付かれちゃうじゃないですか」

「いや、暴れるって……」

「あの、別に機材を壊したりとかそういうのではないと思うので……」

「じゃあ暴れるってなんですか」

「いや、俺もこの番組に用があるとしか聞かされてないので……」

すみません。と申し訳なさそうに頭を下げる隆矢に責任者が、とにかくここから出て……。と三人を追い出そうとしたとき、マナーモードになっていた勇菜のスマホが震えた。

「隆君、堀原さん、ユウトからです。
準備ができたそうです」

「そうか、なら暴れてこい」

「はいっ！隆君、呼んだら来てね。
すみません、一カメお借りします！」

「え、ちょっ……ユウナちゃん！？」

責任者の声をものともせずにひょいっと一カメの下にしゃがみこみスタンバイすると、すうっと息を吸い込んだ後にパッと立ち上がった。
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