秘密にしないスキャンダル
「俺とユウナは婚約することをここに宣言します」
「っ………!?」
「「「ええっ!?」」」
思ってもいなかったであろうその言葉に腕の中にいる勇菜もコメンテーター達も全員が驚きの声を上げていて、チラッと堀原を見ると堀原も目を丸くして驚いている。
『すごい!ユウナおめでとう!
帰ったらケーキでお祝いしましょうね!』
『ちょっ……母さんそれどころじゃないって、父さんが絶対ヤバイから』
『待って待って、勇人!まだライブ中!
マイク放り投げてどこ行く……え、ユウナちゃんのところ!?駄目だって!!』
カメラを見ていることでモニターは後ろにありそれぞれの様子を見ることは出来ないが、とりあえず今度勇人に会ったら一発くらいは殴られる覚悟をしておかないといけないなと隆矢は背中に人知れず冷や汗を流した。
「隆君、本当にいいの?
騒動を落ち着かせるために婚約なんて……」
隆矢にしか聞こえないような小さな声で、顔を真っ赤にした勇菜がこちらの様子を伺うように見つめてくるので、隆矢は抱いていた肩の手にほんの少しだけ力を込めてさっきよりさらに密着した。
「俺は、こんな騒動なんかなくても勇菜と付き合い始めたときから将来のこと考えてたよ」
「っ……隆君……!」
嬉しそうに微笑みながら握っていた手を離してぎゅっと抱き付いてきた勇菜を抱き締め返すと共演者とスタッフから少しずつ拍手が上がり、やがて大きな拍手となった。
「っ………!?」
「「「ええっ!?」」」
思ってもいなかったであろうその言葉に腕の中にいる勇菜もコメンテーター達も全員が驚きの声を上げていて、チラッと堀原を見ると堀原も目を丸くして驚いている。
『すごい!ユウナおめでとう!
帰ったらケーキでお祝いしましょうね!』
『ちょっ……母さんそれどころじゃないって、父さんが絶対ヤバイから』
『待って待って、勇人!まだライブ中!
マイク放り投げてどこ行く……え、ユウナちゃんのところ!?駄目だって!!』
カメラを見ていることでモニターは後ろにありそれぞれの様子を見ることは出来ないが、とりあえず今度勇人に会ったら一発くらいは殴られる覚悟をしておかないといけないなと隆矢は背中に人知れず冷や汗を流した。
「隆君、本当にいいの?
騒動を落ち着かせるために婚約なんて……」
隆矢にしか聞こえないような小さな声で、顔を真っ赤にした勇菜がこちらの様子を伺うように見つめてくるので、隆矢は抱いていた肩の手にほんの少しだけ力を込めてさっきよりさらに密着した。
「俺は、こんな騒動なんかなくても勇菜と付き合い始めたときから将来のこと考えてたよ」
「っ……隆君……!」
嬉しそうに微笑みながら握っていた手を離してぎゅっと抱き付いてきた勇菜を抱き締め返すと共演者とスタッフから少しずつ拍手が上がり、やがて大きな拍手となった。