秘密にしないスキャンダル
ざわざわとざわめくドームの観客席、勇菜は陽人とステージのすぐ側に控えていてそっと観客席を覗き見た。
「良かった、空席が目立つとかになってなかったー」
「それどころか普段より人が多いらしいぞ。
当日券も完売、マスコミやテレビの撮影も入って来てるらしい」
「昨日の今日でみんな行動早いね」
「俺は昨日の今日でお前がちゃんとライブに来るとは思ってなかったけどな」
この家出娘。と言われて勇菜は苦笑した。
隆矢の家に一晩泊めてもらい、まだ朝の早いマスコミもいなさそうな時間に起こされた勇菜は隆矢の運転する車で自宅のマンションに送り返された。
今一番会いづらい勇人は地方でライブの仕事があるということで昨日のうちに拓也と移動していて家にいないというのは陽人から確認済みだったらしい。
帰るとすぐに玄関に走ってきた陽菜が眉を下げ安心したように、おかえりなさい。と微笑んで出迎えてくれたのにほっとして、送ってくれた隆矢に二人でお礼を言ったのだった。
「……家出と仕事は別だもん。
それに野望のために立ち止まってはいられないからね!」
前進あるのみだよ!と右手を握って差し出すと陽人も笑って右手を握って勇菜の右手とコツンと合わせると二人でステージへ飛び出した。
「良かった、空席が目立つとかになってなかったー」
「それどころか普段より人が多いらしいぞ。
当日券も完売、マスコミやテレビの撮影も入って来てるらしい」
「昨日の今日でみんな行動早いね」
「俺は昨日の今日でお前がちゃんとライブに来るとは思ってなかったけどな」
この家出娘。と言われて勇菜は苦笑した。
隆矢の家に一晩泊めてもらい、まだ朝の早いマスコミもいなさそうな時間に起こされた勇菜は隆矢の運転する車で自宅のマンションに送り返された。
今一番会いづらい勇人は地方でライブの仕事があるということで昨日のうちに拓也と移動していて家にいないというのは陽人から確認済みだったらしい。
帰るとすぐに玄関に走ってきた陽菜が眉を下げ安心したように、おかえりなさい。と微笑んで出迎えてくれたのにほっとして、送ってくれた隆矢に二人でお礼を言ったのだった。
「……家出と仕事は別だもん。
それに野望のために立ち止まってはいられないからね!」
前進あるのみだよ!と右手を握って差し出すと陽人も笑って右手を握って勇菜の右手とコツンと合わせると二人でステージへ飛び出した。