秘密にしないスキャンダル
「ユウナちゃん、途中衣装替えの衣装間違えてたでしょ」
「あれ、気付きました?」
「そりゃ気付くよ。
どれだけライブ見に来てると思ってるの」
握手会で言われて勇菜は、あははー。と誤魔かすように笑った。
ライブ中に何度か衣装替えをするのだけれど慌てていたせいで三回目の衣装替えで着る衣装を二回目で着てしまい、そのせいで静かな曲を派手な衣装で歌わないといけない羽目になってしまったのだけれど気付く人は少ないかなと思っていた。
「それにしても、今日も来てくれてありがとうございます」
「俺達はいつでも来るよ。
あんな真実味のないスキャンダルで離れるような薄情なファンじゃないからね」
それに、俺の知る限りのファンの人達は誰もあんな話信じてなかったしね。と笑顔で言われ勇菜は思わず、有り難いです。と拝んでいた。
「それより、気を付けてよユウナちゃん」
「はい、スキャンダルには気を付け……」
「いや、スキャンダルじゃなくて草野美佐に」
名指しされたその名前に勇菜は目を丸くすると、握手をしているその後ろで待っていた人達が、そうそう。あの人は絶対ヤバイよ。と話しかけてきた。
「あれ、気付きました?」
「そりゃ気付くよ。
どれだけライブ見に来てると思ってるの」
握手会で言われて勇菜は、あははー。と誤魔かすように笑った。
ライブ中に何度か衣装替えをするのだけれど慌てていたせいで三回目の衣装替えで着る衣装を二回目で着てしまい、そのせいで静かな曲を派手な衣装で歌わないといけない羽目になってしまったのだけれど気付く人は少ないかなと思っていた。
「それにしても、今日も来てくれてありがとうございます」
「俺達はいつでも来るよ。
あんな真実味のないスキャンダルで離れるような薄情なファンじゃないからね」
それに、俺の知る限りのファンの人達は誰もあんな話信じてなかったしね。と笑顔で言われ勇菜は思わず、有り難いです。と拝んでいた。
「それより、気を付けてよユウナちゃん」
「はい、スキャンダルには気を付け……」
「いや、スキャンダルじゃなくて草野美佐に」
名指しされたその名前に勇菜は目を丸くすると、握手をしているその後ろで待っていた人達が、そうそう。あの人は絶対ヤバイよ。と話しかけてきた。