秘密にしないスキャンダル
パシャパシャパシャッとカメラのシャッターを切る音が公園のある一角で響き渡る。
まだ朝の早い時間だというのにどこから聞きつけたのか周りはギャラリーでいっぱいの中、勇菜と陽人は今度新しく発売する写真集の撮影のため普段より張り切って様々なポーズをとっていたがカメラマンの突拍子のないアイディアに動きが止まった。
「今度はさ、二人で恋人みたいな雰囲気だしてみてよ」
「えー?兄妹で恋人みたいって無理がありませんか?」
「今までやったことないでしょ?新境地!
絶対みんな喜ぶって」
「だってさ、おいでユウナ」
「……お手柔らかに、ハルト」
右手を引かれ抵抗することなく寄り添うと、勇菜はじっと陽人を見つめた。
陽人は本物の恋人にキスをするかのように指先で勇菜の顎に触れ、少しだけ上向かせると妖艶な微笑みを携えて唇が触れそうなほど近くまで近づいた。
ーーきゃあああぁぁぁっ!!!!
見たことのない二人のポーズにギャラリーの、主に女の人達からの叫び声がこだました。
すごいすごい!ヤバイ、萌えるっ!!禁断の愛っ!!と騒いでいる声がはっきりここまで聞こえてきて勇菜は内心溜め息をついた。
まだ朝の早い時間だというのにどこから聞きつけたのか周りはギャラリーでいっぱいの中、勇菜と陽人は今度新しく発売する写真集の撮影のため普段より張り切って様々なポーズをとっていたがカメラマンの突拍子のないアイディアに動きが止まった。
「今度はさ、二人で恋人みたいな雰囲気だしてみてよ」
「えー?兄妹で恋人みたいって無理がありませんか?」
「今までやったことないでしょ?新境地!
絶対みんな喜ぶって」
「だってさ、おいでユウナ」
「……お手柔らかに、ハルト」
右手を引かれ抵抗することなく寄り添うと、勇菜はじっと陽人を見つめた。
陽人は本物の恋人にキスをするかのように指先で勇菜の顎に触れ、少しだけ上向かせると妖艶な微笑みを携えて唇が触れそうなほど近くまで近づいた。
ーーきゃあああぁぁぁっ!!!!
見たことのない二人のポーズにギャラリーの、主に女の人達からの叫び声がこだました。
すごいすごい!ヤバイ、萌えるっ!!禁断の愛っ!!と騒いでいる声がはっきりここまで聞こえてきて勇菜は内心溜め息をついた。