秘密にしないスキャンダル
一分一秒でも長く
『いやー、今までここまで大勢のファンが詰めかけるということはなかったですから、ユウナちゃんがどれだけ慕われているかがよくわかりますね』
『そうですね。
この件を受けてShineは残念ながら当面の間ライブの中止を発表、その間に当時ライブに来ていたファンを少人数ずつ集めて特別交流会を開くそうですよ』
『巻き込まれた人達へのアフターケアですね』
にこやかに大型ビジョンに映っている人達が話しているのをほんの一瞬だけチラ見して、勇菜は足早に真未の店へと向かった。
目的地に着いてドアを開けると来客を告げるベルが鳴る。
すると、貸切状態だったその店内にいた人達が全員振り返り勢いよくクラッカーを鳴らした。
「「「ユウナちゃん、婚約おめでとうっ!」」」
「ありがとう!」
勇菜は満面の笑みでお礼を言うと、拍手をしてくれている人達の輪の中に入っていった。
真未には何度か店を貸切にさせてもらいライブ中の事件に巻き込まれた人達への謝罪の意味を込めた交流会をさせてもらっているのだけれどつい先日、正式に隆矢と婚約したことを発表した為に勇菜の婚約祝いパーティーのような雰囲気になっていた。
「これじゃあ私のパーティーみたい。
今日はみんなへの事件に巻き込んでごめんなさいパーティーなのに」
「そんな変なパーティーやだよ」
勇菜の言葉を拾って誰かがそう言うと、そうだそうだと周りが一斉に笑いだした。
『そうですね。
この件を受けてShineは残念ながら当面の間ライブの中止を発表、その間に当時ライブに来ていたファンを少人数ずつ集めて特別交流会を開くそうですよ』
『巻き込まれた人達へのアフターケアですね』
にこやかに大型ビジョンに映っている人達が話しているのをほんの一瞬だけチラ見して、勇菜は足早に真未の店へと向かった。
目的地に着いてドアを開けると来客を告げるベルが鳴る。
すると、貸切状態だったその店内にいた人達が全員振り返り勢いよくクラッカーを鳴らした。
「「「ユウナちゃん、婚約おめでとうっ!」」」
「ありがとう!」
勇菜は満面の笑みでお礼を言うと、拍手をしてくれている人達の輪の中に入っていった。
真未には何度か店を貸切にさせてもらいライブ中の事件に巻き込まれた人達への謝罪の意味を込めた交流会をさせてもらっているのだけれどつい先日、正式に隆矢と婚約したことを発表した為に勇菜の婚約祝いパーティーのような雰囲気になっていた。
「これじゃあ私のパーティーみたい。
今日はみんなへの事件に巻き込んでごめんなさいパーティーなのに」
「そんな変なパーティーやだよ」
勇菜の言葉を拾って誰かがそう言うと、そうだそうだと周りが一斉に笑いだした。