秘密にしないスキャンダル
「それで、その人はどうなったの?」
「ずーっとお皿洗いとかお店の雑用やらされてたよ。
最後はその人に全員との記念撮影撮ってもらっちゃった」
ほら、これ。と写真を見せると隆矢は、楽しそうだね。と微笑んだ。
「あ、あれってユウナちゃんと隆矢君じゃない?」
「嘘!本当だ!」
変装もせずにオープンカフェでランチしているので周りの人によく気付かれる。
たまに聞こえてくる声に隆矢と一緒に手を振ると、みんな興奮のあまり頬を赤らめて手を振り返してくれるのがとても嬉しかった。
「……今度は遠方の方からライブに来てくれたけど事件に巻き込んじゃって楽しんでもらえなかった人達との交流会を開こうってなってるの。
だから暫くいろんなところ行ってくるね」
「そっか……。
俺がいなくても大丈夫?」
「……無理かも」
寂しい。と苦笑しながら言うと隆矢はそっと手を握ってきた。
「俺も勇菜に会えないのは寂しいけど、たくさん電話するよ」
「本当かなぁ?
前みたいにいきなり連絡とれなくなったりしない?」
「しないよ。
この前のは俺も堪えたからね」
怪我もすっかり治ってギプスも取れた隆矢の手と絡ませるように握り返しながら話していると、隆矢は眉を下げて微笑んだ。
「ずーっとお皿洗いとかお店の雑用やらされてたよ。
最後はその人に全員との記念撮影撮ってもらっちゃった」
ほら、これ。と写真を見せると隆矢は、楽しそうだね。と微笑んだ。
「あ、あれってユウナちゃんと隆矢君じゃない?」
「嘘!本当だ!」
変装もせずにオープンカフェでランチしているので周りの人によく気付かれる。
たまに聞こえてくる声に隆矢と一緒に手を振ると、みんな興奮のあまり頬を赤らめて手を振り返してくれるのがとても嬉しかった。
「……今度は遠方の方からライブに来てくれたけど事件に巻き込んじゃって楽しんでもらえなかった人達との交流会を開こうってなってるの。
だから暫くいろんなところ行ってくるね」
「そっか……。
俺がいなくても大丈夫?」
「……無理かも」
寂しい。と苦笑しながら言うと隆矢はそっと手を握ってきた。
「俺も勇菜に会えないのは寂しいけど、たくさん電話するよ」
「本当かなぁ?
前みたいにいきなり連絡とれなくなったりしない?」
「しないよ。
この前のは俺も堪えたからね」
怪我もすっかり治ってギプスも取れた隆矢の手と絡ませるように握り返しながら話していると、隆矢は眉を下げて微笑んだ。