秘密にしないスキャンダル
「そっか……私、隆君のこと好きなんだ……」
「勇菜の初恋ね。
ねえ、その隆君っていう人俳優さんなのよね?
私も会ったことあるかな?」
「んー?どうだろう?
まだ駆け出しの新人って言ってたから」
「じゃあいつかお仕事で会えるかな?
ね、どんな感じの人?」
「えっとね、身長はお兄ちゃんと同じくらいで、アッシュブラウンのウルフカットで格好良いの。
話しやすい人で、頭をポンッてしてくれたときの手つきがすごく優しくて、それで、声は誰かに似てる気がするんだけど思い出せなくて……」
隆矢のことを思い出しながら笑顔で喋る勇菜の話は止まることを知らず、それを陽菜はずっと笑顔で頷きながら聞いていた。
キャッキャと二人、好きな人の話で盛り上がっているその死角となっているソファーに寝転んで本を読んでいた陽人はその本を自分の胸の上に置くと、すっげー居心地悪い……。と小さく呟いた。
「勇菜の初恋ね。
ねえ、その隆君っていう人俳優さんなのよね?
私も会ったことあるかな?」
「んー?どうだろう?
まだ駆け出しの新人って言ってたから」
「じゃあいつかお仕事で会えるかな?
ね、どんな感じの人?」
「えっとね、身長はお兄ちゃんと同じくらいで、アッシュブラウンのウルフカットで格好良いの。
話しやすい人で、頭をポンッてしてくれたときの手つきがすごく優しくて、それで、声は誰かに似てる気がするんだけど思い出せなくて……」
隆矢のことを思い出しながら笑顔で喋る勇菜の話は止まることを知らず、それを陽菜はずっと笑顔で頷きながら聞いていた。
キャッキャと二人、好きな人の話で盛り上がっているその死角となっているソファーに寝転んで本を読んでいた陽人はその本を自分の胸の上に置くと、すっげー居心地悪い……。と小さく呟いた。