秘密にしないスキャンダル
「どうでしたか?今日のライブ、楽しんでもらえましたか?」
「いつも通り楽しかったです」
「それは良かったですー」
差し出された右手を両手で包み込むように握り、陽人曰くふにゃりとしたしまりのない笑顔を浮かべると顔を反らされた。
あれ?と思っている間に手は離れ、頑張ってください。と会釈してその人は去っていった。
なんとなくその背中をじっと見つめていると、突然足に痛みが走った。
「っ……!?」
「どうした、ユウナ」
思いきり足を踏んでにっこりと笑顔を浮かべている陽人は、ぼやぼやするな。と目が怒っていた。
「な、なんでもありません」
「そう」
短い会話を終える陽人はまた握手を再開する。
ライブ中に転けた事といい、今の事といい、十中八九後で怒られるのだろうな……。まあ、いつものことだしいいか。と気持ちを一瞬で切り替えると勇菜も笑顔で握手を再開した。
「いつも通り楽しかったです」
「それは良かったですー」
差し出された右手を両手で包み込むように握り、陽人曰くふにゃりとしたしまりのない笑顔を浮かべると顔を反らされた。
あれ?と思っている間に手は離れ、頑張ってください。と会釈してその人は去っていった。
なんとなくその背中をじっと見つめていると、突然足に痛みが走った。
「っ……!?」
「どうした、ユウナ」
思いきり足を踏んでにっこりと笑顔を浮かべている陽人は、ぼやぼやするな。と目が怒っていた。
「な、なんでもありません」
「そう」
短い会話を終える陽人はまた握手を再開する。
ライブ中に転けた事といい、今の事といい、十中八九後で怒られるのだろうな……。まあ、いつものことだしいいか。と気持ちを一瞬で切り替えると勇菜も笑顔で握手を再開した。