秘密にしないスキャンダル
「今ネットで話題ですよ、ユウナちゃんが初恋だって!
しかもお相手は新人の俳優さんだとか!」
「そうなんですけど、誰かは内緒ですよー」
「ヒントだけでも教えてもらえませんか?」
「駄目です。
その人に迷惑かけちゃいますし、何より最近その話題のせいでお父さんがとても不機嫌なので教えられませんー」
顔の前で指でバツを作って見せると司会の女性は、うーん。と唸りながら眉を寄せた。
今日は情報バラエティーの生放送にゲスト出演していて、丁度先日のライブ後の握手会での話がネットで話題になっていたのでその事を追求されていた。
「じゃあ無事にお付き合いできたら、どこよりも先にこの番組で報告してくれますか?」
「うーん、どうでしょう?
私、その人とお付き合いしたいとかはないんですよ」
「え!?好きなんですよね?」
勇菜の言葉に驚いたと言うように司会の人は少し声を大きくするけれど、勇菜は少し考えた後に首を傾げた。
「そもそも私、お付き合いって何をしたらいいかわからないんです。
具体的に何をするんでしょうか?」
「そう言われてみれば、難しい話かもしれませんね」
二人揃って、うーん。と悩みだしてしまい、生放送だというのにスタジオは一瞬静まり返った。
そんな時、隣にいた陽人が仕方ないとばかりに口を開いた。
しかもお相手は新人の俳優さんだとか!」
「そうなんですけど、誰かは内緒ですよー」
「ヒントだけでも教えてもらえませんか?」
「駄目です。
その人に迷惑かけちゃいますし、何より最近その話題のせいでお父さんがとても不機嫌なので教えられませんー」
顔の前で指でバツを作って見せると司会の女性は、うーん。と唸りながら眉を寄せた。
今日は情報バラエティーの生放送にゲスト出演していて、丁度先日のライブ後の握手会での話がネットで話題になっていたのでその事を追求されていた。
「じゃあ無事にお付き合いできたら、どこよりも先にこの番組で報告してくれますか?」
「うーん、どうでしょう?
私、その人とお付き合いしたいとかはないんですよ」
「え!?好きなんですよね?」
勇菜の言葉に驚いたと言うように司会の人は少し声を大きくするけれど、勇菜は少し考えた後に首を傾げた。
「そもそも私、お付き合いって何をしたらいいかわからないんです。
具体的に何をするんでしょうか?」
「そう言われてみれば、難しい話かもしれませんね」
二人揃って、うーん。と悩みだしてしまい、生放送だというのにスタジオは一瞬静まり返った。
そんな時、隣にいた陽人が仕方ないとばかりに口を開いた。