秘密にしないスキャンダル
「さあ、今日のゲストはShineのお二人ですが気になるのは先日話題になったユウナちゃんの初恋の行方です!
噂によると何か進展があったとか?」
隆矢のお宅訪問から数ヶ月後、前回初恋の話をした生放送の番組にまたゲスト出演した勇菜と陽人は意気揚々とした様子の司会者に苦笑した。
基本的に内緒話が苦手な勇菜はライブ後の握手会などでファンに聞かれてポロッと彼氏ができた事を匂わせてしまい、真相がわからないまでもネットで噂になっていた。
「実は前にどこよりも先に報告するって約束したから誰にもバレないようにしてたつもりだったんですけど……」
「その言い方はやっぱり……」
「はい、無事にお付き合い出来ることになりました!」
おめでとうございますー!
ありがとうございますー!
と二人で手を取ってキャッキャッと喜んでいると、上から紙吹雪が舞ってきておめでたい音楽までもが流れてきた。
「……わざわざ用意したんですか?」
「そうなんです。
噂が間違ってたら無駄になるところでした」
「それは……無駄にならなくてよかったですね」
この演出に陽人は若干呆れ気味だけれどアイドルスマイルでなんとか誤魔化している感じだった。
「それで、お相手は誰なんですか?」
「一ノ瀬隆矢さんです」
「えっ!?
一ノ瀬さんって今度映画の主演をされるあの一ノ瀬さんですか!?」
そうなんですよー。と勇菜は頬を染めてにっこり微笑む。
電話で隆矢が俳優として頑張ると決意を露にしてからいろいろなオーディションを受け、その熱意を買われてベストセラー小説の映画の主演に大抜擢されたのだった。
噂によると何か進展があったとか?」
隆矢のお宅訪問から数ヶ月後、前回初恋の話をした生放送の番組にまたゲスト出演した勇菜と陽人は意気揚々とした様子の司会者に苦笑した。
基本的に内緒話が苦手な勇菜はライブ後の握手会などでファンに聞かれてポロッと彼氏ができた事を匂わせてしまい、真相がわからないまでもネットで噂になっていた。
「実は前にどこよりも先に報告するって約束したから誰にもバレないようにしてたつもりだったんですけど……」
「その言い方はやっぱり……」
「はい、無事にお付き合い出来ることになりました!」
おめでとうございますー!
ありがとうございますー!
と二人で手を取ってキャッキャッと喜んでいると、上から紙吹雪が舞ってきておめでたい音楽までもが流れてきた。
「……わざわざ用意したんですか?」
「そうなんです。
噂が間違ってたら無駄になるところでした」
「それは……無駄にならなくてよかったですね」
この演出に陽人は若干呆れ気味だけれどアイドルスマイルでなんとか誤魔化している感じだった。
「それで、お相手は誰なんですか?」
「一ノ瀬隆矢さんです」
「えっ!?
一ノ瀬さんって今度映画の主演をされるあの一ノ瀬さんですか!?」
そうなんですよー。と勇菜は頬を染めてにっこり微笑む。
電話で隆矢が俳優として頑張ると決意を露にしてからいろいろなオーディションを受け、その熱意を買われてベストセラー小説の映画の主演に大抜擢されたのだった。