秘密にしないスキャンダル
『ほら、応援してくれるって!
だからハルトもオープンにしていいんだよ?』
えー!?
ハルト君も熱愛中!?
勇菜の言葉にザワザワと動揺の声が聞こえ、陽人は小さく溜め息をついて口パクで勇菜に“バカ”と伝えた。
『……じゃあお言葉に甘えて宣言しようかな。
実は……』
『ちょっと待った!
やっぱり実の兄の恋愛模様なんてあんまり聞きたくないかな?』
『実の妹の恋愛模様も聞きたくないよ。
残念ながら俺は熱愛してないよ。
今はアイドルの頂点に立つ夢で精一杯だ。
……ユウナと違って』
『わ、私だってちゃんと夢に向かって頑張ってるよ!
今から歌う曲でみんなにも伝わると思います。
ライブ限定の新曲、みんな聞いててねー!!』
わー!!とペンライトが無数に光って揺れて音楽が鳴り出す。
歌って、跳ねて、回って……回りすぎて目が回ってふらついたけれど、失敗はいつものことと気にしないで歌いきった。
アンコールも二回やってクタクタになったところで無事にライブも終了し、水分補給をしてタオルで汗を拭き恒例の握手会をするために移動した。
だからハルトもオープンにしていいんだよ?』
えー!?
ハルト君も熱愛中!?
勇菜の言葉にザワザワと動揺の声が聞こえ、陽人は小さく溜め息をついて口パクで勇菜に“バカ”と伝えた。
『……じゃあお言葉に甘えて宣言しようかな。
実は……』
『ちょっと待った!
やっぱり実の兄の恋愛模様なんてあんまり聞きたくないかな?』
『実の妹の恋愛模様も聞きたくないよ。
残念ながら俺は熱愛してないよ。
今はアイドルの頂点に立つ夢で精一杯だ。
……ユウナと違って』
『わ、私だってちゃんと夢に向かって頑張ってるよ!
今から歌う曲でみんなにも伝わると思います。
ライブ限定の新曲、みんな聞いててねー!!』
わー!!とペンライトが無数に光って揺れて音楽が鳴り出す。
歌って、跳ねて、回って……回りすぎて目が回ってふらついたけれど、失敗はいつものことと気にしないで歌いきった。
アンコールも二回やってクタクタになったところで無事にライブも終了し、水分補給をしてタオルで汗を拭き恒例の握手会をするために移動した。