秘密にしないスキャンダル
「やだ、もしかして怒ってる?
私と隆矢君の関係疑われちゃったかなー?」
手を口に当てて、どうしよ~。なんて口先だけ困った様に言っている様子に現場にいる女性達の雰囲気が悪くなっていってるのが手に取るようにわかる。
美佐の男性の前、特に隆矢がいるときの態度が普段と全然違うと聞いていたが今日はあからさまなようだった。
顔をひきつらせて陽人を見上げたまま固まっていると、不意に陽人はにこりと笑った。
「別に怒っても疑ってもないですよ。
俺、人の恋路にとやかく言うつもりはないから好きにしたらいいんじゃないですか?」
「ハルト君、俺は……」
「よかったね、隆矢君!
ハルト君からの許可もらったよー?」
これって浮気公認ってことかなー?なんてね。と陽気に話す美佐に隆矢は腕を振り払い立ち上がると向き直った。
普段からベタベタしてくることは多かったが今の発言には我慢の限界だった。
撤回してもらおうと口を開こうとしたその一足先に、でもさ。と陽人が先に話し出した。
「そうやって後先何も考えず言動する頭の軽い奴は、鬱陶しくて個人的に大嫌いですね」
爽やかな笑顔で言い退けた陽人に美佐は顔をひきつらせ、近くにいた女性スタッフからは、ブラックハルト様……。うっとりとした声が漏れた。
私と隆矢君の関係疑われちゃったかなー?」
手を口に当てて、どうしよ~。なんて口先だけ困った様に言っている様子に現場にいる女性達の雰囲気が悪くなっていってるのが手に取るようにわかる。
美佐の男性の前、特に隆矢がいるときの態度が普段と全然違うと聞いていたが今日はあからさまなようだった。
顔をひきつらせて陽人を見上げたまま固まっていると、不意に陽人はにこりと笑った。
「別に怒っても疑ってもないですよ。
俺、人の恋路にとやかく言うつもりはないから好きにしたらいいんじゃないですか?」
「ハルト君、俺は……」
「よかったね、隆矢君!
ハルト君からの許可もらったよー?」
これって浮気公認ってことかなー?なんてね。と陽気に話す美佐に隆矢は腕を振り払い立ち上がると向き直った。
普段からベタベタしてくることは多かったが今の発言には我慢の限界だった。
撤回してもらおうと口を開こうとしたその一足先に、でもさ。と陽人が先に話し出した。
「そうやって後先何も考えず言動する頭の軽い奴は、鬱陶しくて個人的に大嫌いですね」
爽やかな笑顔で言い退けた陽人に美佐は顔をひきつらせ、近くにいた女性スタッフからは、ブラックハルト様……。うっとりとした声が漏れた。