秘密にしないスキャンダル
「ありました、大きな失敗!
私、曲作りの時に男性と二人きりの写真を誰かに撮られたんです」
そう言った瞬間にピクッと美佐が反応したのを勇菜は見逃さなかった。
恐らく近くで見ている陽人も気づいたはずだけれど、あー、あの時の。と普通を装って頷いてきた。
「その男性はお付き合いしている一ノ瀬さんとは違う人なんですか?」
「違う人だから失敗なんです」
「ちょっとユウナちゃん、それってスキャンダル!?」
いいの!?と拓也が話に割り込むように入りチラッと勇人を見たが勇人は無反応で静かに目を瞑っていた。
「スキャンダルじゃないですよー。
その人は私達Shineのプロデューサーで、その人の奥さんのお店でハルトとマネージャーと一緒にこの新曲を作ってたんですから」
「曲と歌詞が完成して早速レコーディングスタジオに移動するためにマネージャーと俺が車取りに行ってる間に撮られたんだよな」
「それはまたタイミングが悪かったんですね」
「そうなんです、たまたま運が悪くて。
しかもスマホで撮ったっぽいんですけどネットに拡散もされてないようですし、どう写ってるのか気になりますよね」
「気になるところはそこなんですか?」
苦笑する司会者に、もちろん勝手に撮られて気持ち悪いですけどね。と言うと美佐以外の共演者が、確かに。と頷いた。
この話をしている間、美佐は不気味なほど静かに俯いていた。
私、曲作りの時に男性と二人きりの写真を誰かに撮られたんです」
そう言った瞬間にピクッと美佐が反応したのを勇菜は見逃さなかった。
恐らく近くで見ている陽人も気づいたはずだけれど、あー、あの時の。と普通を装って頷いてきた。
「その男性はお付き合いしている一ノ瀬さんとは違う人なんですか?」
「違う人だから失敗なんです」
「ちょっとユウナちゃん、それってスキャンダル!?」
いいの!?と拓也が話に割り込むように入りチラッと勇人を見たが勇人は無反応で静かに目を瞑っていた。
「スキャンダルじゃないですよー。
その人は私達Shineのプロデューサーで、その人の奥さんのお店でハルトとマネージャーと一緒にこの新曲を作ってたんですから」
「曲と歌詞が完成して早速レコーディングスタジオに移動するためにマネージャーと俺が車取りに行ってる間に撮られたんだよな」
「それはまたタイミングが悪かったんですね」
「そうなんです、たまたま運が悪くて。
しかもスマホで撮ったっぽいんですけどネットに拡散もされてないようですし、どう写ってるのか気になりますよね」
「気になるところはそこなんですか?」
苦笑する司会者に、もちろん勝手に撮られて気持ち悪いですけどね。と言うと美佐以外の共演者が、確かに。と頷いた。
この話をしている間、美佐は不気味なほど静かに俯いていた。