愛しの生徒〜リングに秘められた言葉〜【中】




キーンコーンカーンコーン

「はい。終了!んじゃ、伊加は放課後…」


そう言ってその場を去った。




「準!!」


「お。悠夜〜」


目の前に現れた同僚の藤悠夜。。


「あのさ〜奈菜ちゃん今日も可愛いよね〜」


「………い・つ・も!!」

俺は、悠夜に背を向けて歩く…


悠夜は、あとからついてくる……


「な〜んだぁ♪お前は、いつもそう思ってるんだな♪」


俺の肩に悠夜の手が触れた。。


俺は、その手を払う。


バシ


「な!酷いな!!」


言い忘れてたけど悠夜は、見ての通り俺と奈菜の関係を知っている。。


「んで?昨日…言ったのか??」


職員室に向かう前に、小さなベンチに二人して腰かけた。


「まぁな。ケンカしたけどね〜」


「ケンカ??」


「瀬戸先生がらみ。」


たまたま上の階の窓を見ていると丁度奈菜達が通った。。




「瀬戸先生かぁ〜あの噂の。。」


あの噂?




< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop