愛しの生徒〜リングに秘められた言葉〜【中】
キーンコーンカーンコーン
「はい。終了!んじゃ、伊加は放課後…」
そう言ってその場を去った。
「準!!」
「お。悠夜〜」
目の前に現れた同僚の藤悠夜。。
「あのさ〜奈菜ちゃん今日も可愛いよね〜」
「………い・つ・も!!」
俺は、悠夜に背を向けて歩く…
悠夜は、あとからついてくる……
「な〜んだぁ♪お前は、いつもそう思ってるんだな♪」
俺の肩に悠夜の手が触れた。。
俺は、その手を払う。
バシ
「な!酷いな!!」
言い忘れてたけど悠夜は、見ての通り俺と奈菜の関係を知っている。。
「んで?昨日…言ったのか??」
職員室に向かう前に、小さなベンチに二人して腰かけた。
「まぁな。ケンカしたけどね〜」
「ケンカ??」
「瀬戸先生がらみ。」
たまたま上の階の窓を見ていると丁度奈菜達が通った。。
「瀬戸先生かぁ〜あの噂の。。」
あの噂?