愛しの生徒〜リングに秘められた言葉〜【中】
そして、俺達は人目を気にせずキスをした…
奈菜……
大好きだよ?
ずっと…
「あ!そういえば!!先生に聞きたいことがあったんだ!!」
せっかくいいムードになってたのに、奈菜はそれを壊すかのように口を開いた。
「…何?」
俺は、奈菜の髪の毛をゴムで適当に結んで奈菜の横顔を見た。
「先生がくれた指輪!!あたし、英語苦手だから分かんない…」
そう言って指輪を指から外して俺に手渡した。
…英語ねー
「自分でやれよ!だからお前英語1なんだよ!!」
俺は、テレ隠しに椅子から立ち上がって窓の前に立った。
「な!!なんでそんなこと言うのよ?バカ!」
バカで結構。
「んじゃ、頑張るんだね。てか、お前数学も出来てねぇじゃんか?」
「…数学は、やれば出来る子なの!!」
何故か顔を染める奈菜。
…何か隠してるな?