Spring -盗撮-


月本はコップに注がれていた青汁をゴクゴクと飲み干した後、

俺の対面に椅子を持ってきた。



「・・ハッ・・たった2人の“会議”か。」


『捜査に対する意見交換をするのに、
人数は関係ありません。』


「・・確かにその通りだ。」


『あ、議事録は神野さんが作ってくださいね。』


「・・は!?」


『会議をするからには議事録をちゃんと残さないといけません。』


「・・・・・了解。」


『フフッ。』


「・・なんだよ?」


『いえ。君は何だかんだと言っても、私が言う事に対して必要以上に噛みついてこない。』


「・・・それはあんたが別に間違った事を言ってるわけじゃないからだ。

もしアッパッパーな事言い出したら、
例え“警部”だろうが俺は従いませんよ?」


『君は度々面白い表現をしますね。
分かりました。肝に銘じます。』

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