あなたが私を忘れても、私はずっとあなたを忘れない
「言語障害、内部障害、肢体不自由です」

言語障害というのは、音声機能や言語機能に障害があること。内部障害というのは、心臓や腎臓など外から見えない部分に障害があること。肢体不自由というのは、手や足に障害があること。腕のことを上肢、足のことを下肢と言う。

ちなみに、身体障害の中で一番多いのが肢体不自由だ。その次が内部障害。

「まず、聴覚障害から勉強しましょう!」

伊藤先生はそう言って教科書を手にする。

「誰か聴覚障害のところを読んで〜」

私はすぐに手を上げ、読み始めた。

「聴覚障害には、様々な種類があります。一般に手話を用いてコミュニケーションを行うろう者、音声言語を獲得した後で耳が聞こえなくなった中途失聴者、聞こえにくいが、聴力は残っている難聴者などがあります。その他にも、目と耳が不自由な盲ろう者などがあります」

「はい、ありがと〜」

その後、私たちは三人のグループと四人のグループに分かれて聴覚障害者のコミュニケーション手段がどんなものがあるのか話し合うことになった。私のグループのメンバーは、私と、太陽と、結衣と、颯。
< 10 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop