あなたが私を忘れても、私はずっとあなたを忘れない
みんな、それぞれの道に向かって頑張っている。

空を見上げれば、きれいな青空。秋の空は澄んでいてどこか切ない。

おばあちゃん、私、頑張っているからね。

私は心の中で呟いた。



「じゃあ今日は、聴覚障害と視覚障害について勉強したいと思いま〜す!」

小テストが終わった後、福祉を教えてくれる伊藤洋子(いとうようこ)先生が、ホワイトボードに「聴覚障害・視覚障害」と書く。

「おお!よっしゃあ!」

手話通訳士を目指している太陽はガッツポーズをし、颯も「おもしろそうですね」と微笑む。

「まず、視覚障害や聴覚障害は大きくまとめると何というかわかる人?」

全員の手が上がる。前に授業で聞いたことがあるのだ。

「じゃあ海斗くん!」

伊藤先生に当てられた海斗は、嬉しそうに立ち上がって答える。

「身体障害者です!」

「では、聴覚と視覚以外の身体障害はどんなものがあるかわかる人?」

これも全員の手が上がる。伊藤先生は詩織を当てた。
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