Light in the dark
「「「「は?」」」」
それが俺たちの率直な気持ちだった。
さっきまであんな凄い殺気を放っていたあの女が?
俺たちの学校を?なぜ聞くんだ。
「どうして学校を聞く?」
俺は女に問いかける。
「うーんとねー、君たちに興味を持ったからだよ?」
興味を持った……?
今まで見てきた女達は、みんな俺たちを見て媚びてきた。大抵の総長は、そいつらを姫にした。
9代目総長は自分の興味を持った相手を姫にしたという。
しかし、俺は女から興味を持たれたということは聞いたことがない。
ーーーーー媚を売ってくる女を俺たちに興味を持った女と言うなら別だが。
「ねーねー、総長サン?学校教えて?」
俺が思い出しているうちに時間が経って、苛立っているようだった。
心無しか幹部も殺気に怯え、少し震えている。
情けないぞ!
そう言おうと思ったが、俺自身も無意識に自分の腕を強く掴んでいた。
「で、どこよ?」
「神岡-kamioka-高校だ。」
「あっそ。意外と頭いいんだ。
喧嘩してるから馬鹿なのかと思ったわ。」