Light in the dark
「着いたぞ。」

「ここかぁ。この辺り最近よく聞くよね、勿論悪い意味でだけど。」

「そーだな。」

「早く寝たい。」

「おい。」

どこが現場なのだろうか。
俺たちはまるで警官のように、慎重に細い路地を一つでも見落とさないようにと進む。


「あッ!」

「ん、なんだ?」



「こ、こ、これは、、、、、?」


「これは、、、、、、酷い。」

中2の時に朔藍に入り、僅か3年で仲間と共に総長、副総長、そして幹部2人の席を手中に収めた俺たち。勿論、人よりも喧嘩をたくさんしてきた。修羅場をたくさんくぐって生きてきた。酷いこともたくさんあった。それでも、そんな俺たちでも、こんなに酷いのは見たことがなかった。

目の前にあったのはーーー
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