Love Eater
つまりは、法に従わないこの少女は人間にとっての危険分子のままであり、強制執行すら阻む犯罪者となるのだけども。
それでも、決してその力で人に害なすような事はない。
その最期の一線で未だ狩られるような事はなく強制執行対象止まりであるのだ。
普通の犯罪枠に当てはめれば犯罪一歩手前の素行の悪さ程だろうか。
「おかしいよね。魔女だろうがこんなに大人しく善良な市民して生きてる僕が犯罪者とか」
「何も可笑しくねえよ。頻繁に悪戯じみた騒ぎ起こしやがって。その度に『魔女がっ!』って喚かれ『なんとかしろ!』ってせっつかれる俺の身になってみろ」
「だって、それがソルトのお仕事でお役目でしょう?神父は魔女を追いかけないと」
「だったら他の管轄行って悪戯してくんねえかな?他の神父に喧嘩売ってヤられてこいよ」
「あ、寝取られプレイはちょっと…」
「言ってねえよ」
「別に力を誇示して何でもいいから悪戯がしたいってわけじゃないもん、僕」
「……」
「神父に喧嘩売って追いかけられるスリルを求めてるわけでもない。悪戯をしたいのも、追いかけてほしいのもソルトだからだよ」
「はいはい、その手の告白も毎度毎度ご苦労さん。聞き飽きたし応える気もねけどな」
「何でかなぁ?僕なかなか美味しそうな身体に成長したって自負してたりするんだけどなぁ……ほら、」
「っ……揉ませるんじゃねえっ!!」
次の瞬間には、指先から得た柔らかな胸の感触はすぐに掌いっぱいに広がって。
これには流石にソルトも無興味の塩対応を継続出来ずに動揺全開。