Love Eater
それどころか確実にソルトの性欲にドストライクで、揉ませるな!なんて言っている反面小さく沸いてる心も事実。
なんなら疼いた性欲のままに、押し倒してぇっ!なんて欲求の葛藤までチラつく中で、何とか理性を奮い立たせて保つのだ。
落ち着け、落ち着け俺。
反応してくれるなよ下の俺。
そんな自分自身へのじ言い聞かせを念仏のように心で唱えたのは数秒。
なんとか煩悩に打ち勝つとこれ見よがしな溜め息を響かせ咎める様な眼差しを少女へ。
それでもキッチリは収められなかった動揺は口の端をヒクつかせていて、
「本当さ、もういい加減ストーカー行為やめてくれませんかねえ?」
「えっ?それってストーカーをやめて恋人になれよって逆告は__」
「違うっ」
「もう、こんな可愛い僕の何が不満で振っちゃうのかなぁ?本当は満更でもない癖に」
「……お前いくつになったよ?」
「えっと……16くらい?」
「俺26。歳の差一回り。はい、無い」
「愛に歳の差なんて」
「そもそも愛してねえって話に戻っていいか?」
「じゃあ僕は、ソルトにはあの男がどんな好みの女に見えてたかって話に戻してもいい?」
無駄撃ちとなる銃声が鳴り響いたのは言うまでもなく。
言葉に困り発砲に逃げるソルトの答えなど明確だ。
だからこそ少女もクスクスとどこか嬉し気に笑って銃弾をかわすのだ。