Love Eater



こっちはあーで、そっちこーで。

語らせたら止まらないとばかりの六花のテンションに反して、ストーカーとも言える被害者のソルトの心中は奈落。

いや、ようやく奈落からは這いあがり、口元をヒクつかせ始める程に思考が回帰し始めていた中の更なる追い打ち。

「見て見て、じゃーん!私の宝物。ソルトのパンツコレクション。毎晩一つ選んで抱きしめて眠るんだぁ」

『っ……ど変態かぁっ!!!!』

トドメとばかり、六花が自慢してきたのはアンティークな化粧台の引き出しの中に仕舞い込んでいたソルトから強奪したパンツの数々。

衝撃の沸点越えというところか。

当然と言えば当然。

ふざけんな!といきり立ってしまえば手近にあった自分の抱き枕から破壊してやろうと噛みついたのだ。

当然、それをみすみす良しとする六花の筈もなく。

「わっわっ!!ダメダメダメッ…ちょっ……ステイっ!!」

『っ!!?』

六花が叫ぶと同時途端に金縛りの様にソルトが動けなくなり。

頬を膨らませた六花がソルトの口からそっと抱き枕を奪還して抱きしめるのだ。

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