Love Eater
百夜からすれば最早焦れったいとも感じなくなるほどのソルトの甘さからの不毛な事態。
どうして些細な情に自分の欲求を負かせてしまうのかと愚かしくも思えど、そんな不器用さが見ていて愛らしく嫌いでもない。
見た目は子供でも中身はソルトよりも成熟した大人であるからして、どうしてかソルトの事を出来の悪い息子の様な感覚で眺め時には弄って遊んでしまうのだ。
それでも、的確な助言を必ず一つはしてくれるもので。
「まあ、どうしても情が働いてままならないってなら他の誰かにやってもらうのもありだと思うけどね」
「………やるって、強制執行をか?」
「そ、なにも神父はソルト君だけじゃない。ヘルプを出せば上がいくらでも派遣してくれるでしょう?情に流されない執行人な神父さまを」
「クソ嫌味な助言をどーも。折角の意見だ参考にさせてもらうよ」
「いや、真面目な話ソルト君の性格や事情からしたら一番手っ取り早い解決法だと思うけどなあ」
「いや、確かに他の奴にやってもらえば手っ取り早いけど…」
「じゃあ、俺がそれに立候補してあげよっかぁ?」
「っ…!?」
「おや、蓮華(れんげ)