Love is GAME
私は、はぁーっと息を吐いて、彼に近づいた。

「ありがとう。私の代わりに言ってくれて。」

「どうって事、ないですよ。」

あんな事があったのに、全く怖がる様子も、怖気づく様子もなくて、返ってその方がびっくりした。

「もう二度と、あの人には近づかない方がいいですよ。」

彼は、偉そうに私に言った。

「そうね。」


私は、密かに胸がキュンとしていた。

「あのセリフ、カッコよかったな。」

「あのセリフ?」

「恋愛に本気になれない奴は、人生で負けてるって。」

「ああ……」
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