Love is GAME
それはどういう事なのか、分からない。

いつの間にか、彼を見つめていた。


彼――――本当に、女に興味ないのかしら。


「野村君。もう少しで、この仕事終わる?」

「はい。」

「ちょっと、ちょっと待ってて。」

「は、い……」


私は彼を置いて、自販機に向かった。

なんとか、彼にほっとしてもらいたいのだ。

私はコーヒー缶を持って、オフィスに戻った。


彼は、パソコンに向かっていた。

仕事している時の顔、ちょっとだけカッコいいかも。


「野村君。」

「はい?」

「これ。」

私は彼に、コーヒー缶を渡した。

「ありがとうございます。」

彼は嬉しそうに、缶を開けた。


私はそれを見ながら、隣の席に座った。

「ねえ、野村君って。人を好きになった事ある?」

「突然ですね。」
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