Love is GAME
「興味あるのよ。今の若い男子に。」

「はあ。」

彼は自分を指さして、気のない返事をした。

「まあ、人を好きになった事はあります。」

「へえ、その人とは付き合ったの?」

「一応。」


一応って何?

好きだったんでしょ、彼女の事。


「それで?どのくらいで、別れたの?」

「うーん。3年くらいですかね。」

「結構長いじゃない。」

「そうですか?」


なんだ。

恋愛経験あるんじゃない。

もしかして、草食系じゃないの?


「今は?今は好きな人いるの?」

「好きな人って言うか、気になる人は……」

私は目を丸くした。

なーんだ。

好きな人いるんじゃない。

これじゃあ、私の出る幕はない?

私は片肘ついて、小さくため息をついた。


「その人とは、付き合わないの?」
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