Love is GAME
私達はほぼ同時に、オフィスを出た。

「一緒に出て、怪しまれませんかね。」

「大丈夫よ。今日はなんで、野村君が残業しないんだって、言われるだけよ。」

「心外だな。俺だって、毎日残業している訳じゃないのに。」

私は、ハハハと笑った。


その瞬間だった。

彼の顔がゆっくりと、近づいて来た。

キスされる?

私は咄嗟に、下を向いてしまった。

なぜ?

キスぐらい、何も考えずにできるのに。

でも困ったのは、それだけじゃない。
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