Love is GAME
髪を整えた京太郎は、財布からお金を出した。

「今日のホテル代。」

「ありがとう。」

ホテル代を気にしなくて済むのは、京太郎のいいところの一つだ。

「じゃあな、七恵ちゃん。気を付けて帰れよ。」

「はーい。」

「いい返事だ。」

2歳しか違わないのに、京太郎から見たら私は、まだまだ子供のようだ。


京太郎がいなくなると、私はシャワーを浴びた。

頭のてっぺんから足先まで、温かい水が流れ去る。


結婚の話をしたら、ため息しかつかない男。

なぜ私は、京太郎と結婚しようと思ったのだろう。


「簡単じゃない。地位もお金もあるからよ。」

少しぐらいの浮気は、遊びだと思えば許せる。

元々恋愛なんて、好きになった方が負けのゲーム。
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