Love is GAME
「ええ。」

私は立ち上がると、お財布を出した。

「ああ、料金はいいです。」

「だって、お金払ってないじゃない。」

すると彼は、フッと笑った。

「さっき、料金は支払っておきました。」

「えっ、さっきって……お手洗いに行った時?」

彼は、コクンと頷いた。

「ありがとう……」

「どういたしまして。」


さり気なく、お会計を済ませるなんて、ちょっとスマートな人だと思った。

そんな彼を賭けの対象にしたのは、ちょっと悪かった?
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