Love is GAME
ううん。私が悪いんじゃない。

彼を賭けの対象にしたのは、京太郎よ。

私は、顔を横に振った。


お店の外に出て、私達は何となく、見つめ合った。

「もう帰りますか?」

「そう……ね。」

私は、右側の髪を掻き上げた。

「付き合うって決めた日に、このまま別れるのは、寂しいけれど。」

ちょっと、”本当はもう少し一緒にいたいのよ”アピール。

「でも、初日から焦っても何だし。」

彼は照れながら、笑っていた。

「じゃあ、また。」

「はい。明日、会社で。」
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