Love is GAME
そう言って振り返ろうとした時だ。

彼に腕を掴まれ、唇を奪われた。

遠くを歩く人達から、”ヒュー”と言う声がする。


「野村君……」

「すみません……」

謝って、彼はハッとした。

「すみません、謝っちゃって。付き合ってるから、別にキスしてもいいんですよね。」

「ふふふっ。」

そんな彼が、何だかとても可愛いく見えた。

キス一つで、こんなに純粋になれるなんて。

「そうよ。遠慮なんていらないわよ。」

そう言うと、今度は長いキスを落とされた。
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